2020.09.21|お灸のお話お知らせ季節のお灸日記

マスクニキビ・肌荒れとお灸の話し

当院では、ひと月ごとにプロ向けのお灸教室を開催していますが、昨日は先月から参加希望の多い『マスクトラブルとお灸の話し』を行いました。

先日、飛行機の中で新型コロナの感染対策としてマスクの着用を求められた方が着用を拒否し、結果的に緊急着陸して機外に出されるということがありました。

『マスク着用の拒否で飛行機を降ろされた』、1年前では考えられないことが起こりました。

withコロナを迎えた今、外出するとき・人と話すときはマスクをつけることが当然になりましたが、マスクをつけることによる弊害も生まれています。マスクによるニキビ(マスクネ)と肌荒れ(接触性皮膚炎)、頭痛(緊張型頭痛・片頭痛)、酸欠、疲労など・・・。

実際にマスクトラブルを抱えている患者さんが当院に来院して改善して頂くことが多く、改善して頂いたお灸の技術とその知識を、多くの鍼灸師に伝えてマスクトラブルに悩む方をお灸で癒されて頂ければと思っています。

お灸は、温熱刺激による皮膚血流の改善と皮膚代謝促進作用、筋血流の改善、燃焼後のタールに含まれる成分が皮膚浸透し、抗酸化作用、マクロファージの運動能を上げる、また走化作用により免疫を集める、抗ウイルス作用などが知られています。(参考文献:灸の免疫系への作用 東家 一雄)

ただ、お顔のお灸は火傷のリスク、煙の問題、さらに元々学校で顔のお灸はほとんど行わない技術であり、聞くことを知っていてもできない・しないと思います。

その、火傷について、お灸の温度について、温度のコントロール、煙のコントロール、安全に行うための注意事項、お灸を据える場所の決め方と据えていけない場所、患者さんのお顔の触り方、反応の出やすい部位、実際の練習とコツを9名(午前・午後)に伝えることができました。

そして、10月から鍼灸学校にお灸を1年半ぶりに教えに行きます。

ちょっとした緊張に包まれ、日々お灸を据え続けます。

*注意!!

顔へのせんねん灸はソフトであっても火傷や煙で苦しくなるリスクがあり、一般の方や熱量と煙のコントロールの訓練を受けていない鍼灸師は真似を避けてください。

 

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