2024.08.22|お灸のお話

【灸寺にお参り】

我が国で現存する精神科医療に関する最古の施設は、三河国羽栗の里の灸寺・光明山順因寺で、応永年間に灸法と漢方薬で精神病の治療をはじめられたことが伝えられています。

現在は灸寺に住職はおられないものの、隣接する羽栗病院が精神科医療を行っておられます。

お灸は昔から精神や心に良い影響を及ぼすものであることは、『灸は身を焼くものにあらず、心に灯りをともすものなり』(弘法大師空海)という言葉からも伝わります。

そして、コロナ禍以降、ストレスやコロナ後遺症により気力が出ない、頭がぼーっとする、朝起きられない、モヤモヤする方が増えたように思います。

特に心と体が弱ってしまった後では、良くなるにはある程度期間が必要な場合が多く、その期間に1週間に1回の鍼だけより、陽気を補うことが得意な灸で、毎日のセルフケア・ファミリーケアお灸の方が良いことを経験し、私はお灸をおすすめしております。

悩み辛い思いをされている患者さんに、良いお灸が据えられますように、人事を尽くしますので天命を待ちます。

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