2020.02.18|お灸のお話日記

第5回の『麒麟が来る』のお灸について。

2月16日の『麒麟が来る』では、松永久秀役を演じる吉田鋼太郎さんが親指よりも大きいお灸が据えられている場面がありました。

何でも『実は、しゃっくりが2日も止まらなくなりまして。熱い目にあえば止まると、誰かが申すゆえ、今、お灸を試したところ、まー熱いのなんの』とアドリブで言ったのはすごい発想と思いましたが、実際に松永久秀は、健康管理にお灸を据えていたのです。

有名な話が、信長に包囲をされ自害をする前に、『脳天(百会)の灸を見る人は、いつのための養生だと、さぞおかしく思うであろう。だが我は常に中風(脳卒中)を憂う。死に臨んで、俄かに中風を発し、五体が動かなくなれば、きっと死が怖くてだろうと笑われる。そうなれば今までの武勇はことごとく無益なことになってしまう。百会は中風の神灸なれば、当分その病を防ぎ、快く自害するためのものである』と語ったそうです。

本院は、ほぼすべての患者さんに『神灸』を据えています。

お灸を知る人は、細川藤孝(幽斎)で気分を良くしています。また、細川藤孝や羽柴秀吉、前田利家が出てきたらお灸の逸話を語りたいです。忘れていなければ・・・。

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