2019.04.26|お灸のお話日記

更年期の症状にお灸が良いって信じられますか?

お灸は温める効果があるので冷え性に効くとイメージがあります。

当然、冷えに症にお灸は効くのですが、更年期障害の主症状である『のぼせ』『ホットフラッシュ』『イライラ』にお灸が使われてきたのをご存知でしょうか。顔や頭がのぼせて熱くなるのにお灸は本当に良いのでしょうか。

 

実は、そのヒントが中学2年生で習う『徒然草』に書かれているのです!!

徒然草148段に、
「四十以降の人、身に灸を加へて、三里を焼かざれば、上気の事あり。必ず灸すべし。」

お灸は鎌倉時代より前からずっと盛んに行われ、風邪や結核の予防から足腰の疲れ、胃腸の弱り、おできなどの皮膚病、更には矢傷の治療にも使われていました。そして、特に男女とも身体の変化が起こる40歳からお灸は欠かせないもにで、『三里』にお灸を忘れると上気して(のぼせて)しまうことがあり、吉田兼好が上気(のぼせ)を抑えるツボを教えてくれています。

のぼせを予防するツボとして『三里』が出てきますが、現代語訳を読むと『足三里』だけしか書かれていません。

それではもったいないことです。

実は『手三里』も必要なのです。手と足の『三里』にお灸をすえることで、『上にあがった気』を手や足におくり『気を下にさげる』のです。これを『引熱』というお灸の手法になります。

体質や個人差で効果の差はありますが、毎日続けていただければ更年期を快適に過ごしていただけると思います。

 

当院は更年期に起こる症状をお灸で和らげ、『手三里』『足三里』のツボを説明し、『セルフケアお灸』を指導しております。

元々の体質、症状、状態によりツボを変えた方が有効な場合もあります。

 

更年期障害・自律神経失調症による症状で悩まれる方、そして鍼治療が合わない・鍼を刺されるのが怖いと思われている方は、当院に一度ご相談ください。つらい症状をお聞かせください。

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