2021.10.04|お灸のお話
セルフケアお灸とは
鍼灸学校の学生さんや患者さん、温灸マイスターで説明するセルフケアお灸について簡単にご説明します。
【セルフケアお灸とは】
灸仁会の定義では、セルフケアお灸とは『健康管理と疾病予防を目的に自分で自分にお灸を据えるもの』で、日本の伝統的な医療のスタイルです。
【セルフケアお灸は患者さんのためのもの】
セルフケアお灸を始めようという方が、最初に困るのはどこに据えたら良いのか、据え方が分からないとことです。
据え方に関しては『せんねん灸セルフケアサポーター』やお灸好きの鍼灸師が開催する『お灸教室』などが楽しくわかりやすく教えてくれます。『お灸教室』にご参加された後はその鍼灸師の施術を受けると、施術の一環としてのセルフケアお灸のツボ『灸点』に印をつけてくれます。
そして術者は、『PMS』は三陰交+太衝や、『月経痛や随伴症状』は三陰交など薬を出すように決めつけて処方するのではなく、症状や体質、据える部位の反応、据える目的、据える時間帯、据えることによるメリットを説明することが大切で、学校教育では足りない所でもあります。そのお灸の温度を答えられますか。
毎週の授業やお灸教室を通して、症例ごとに東洋医学的視点とセルフケアお灸のコツ、いつまで据えるのか、心構えなどを伝えて、後世に残していければと思います。