2024.07.01|季節のお灸
日本の古き良き文化『土用灸』
今年は例年より梅雨入りが遅く、これから更に蒸し暑くなりることで、疲れやすく、体がだるく、集中力が低下し、食欲不振や頭痛などが起こる『夏バテ』が増えることが考えられます。
東洋医学で夏バテは『暑邪』という邪気が体に入ることで起こると考えており、日本では古来より夏バテ予防は『暑邪払い』として土用の期間や土用丑に灸を据える『土用灸』が行われてきました。
真言宗や日蓮宗では土用丑に『ほうろく灸』を据えるお寺もあり、何百年も祈祷としても据えらてきた有難いお灸はまさに『御灸(おきゅう)』です。
『土用にして灸を据うべき頭痛あり』と夏目漱石の俳句ですが、土用灸は夏の季語としての文化もあり、この古き良き土用灸がこの時代で終わらないように日本全体に普及できればと思います。
また、当院では気持ちの良い『セルフケア土用灸』をお勧めしています。