2020.04.26|お灸のお話季節のお灸日記
自律神経失調症とお灸の話し①
4月20日月曜日のNHK『あさイチ』にて、心も体も!東洋医学でリフレッシュSPが放送されました。
とても良い内容で、お灸も取り扱ってもらえて嬉しい限りです。
http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/200420/1.html
そして、本日、緊急事態宣言によるストレスからの自律神経失調症(うつ病を含む)の患者さんが多く来院されましたので、自律神経失調症とお灸をご説明いたします。(5月のプロ向けのお灸教室は自律神経失調症のお灸でしたが、開催を見合わせております。)
まず、誤解が無いようにご説明するのは、私は自律神経失調症を得意にしておりますが『自律神経失調症を治す』という言葉を使うことはありません。
それは、お灸は『病気に対する施術』ではなく『症状に対する施術』であり、さらに『症状の起こる体質に対する施術』をおこなうものだからです。
自律神経失調症という病気ではなく、ストレスによる頭痛やイライラ、めまい、身体のだるさ、会社や遊びに行けなくなる行き渋り、背中の痛み、肩こり、不眠、胸の苦しさに対して、患者さん一人一人に向かい合い、お話を聞いて『心と体質に合わせたお灸』、『症状をやわらげるお灸』、『こころのあり方』を含めて施術し喜んで貰うのが本来のお灸です。
お坊さんがお寺で説教しながらお灸を据える風景は今でこそ見なりましたが、この3つを取り入れて行われたお灸こそ日本の伝統的な医療であり1400年以上続く文化です。
『灸は身を焼くものにあらず、心に灯りをともすものなり』
弘法大師が言われたように、お灸が今の国難にある日本に灯りをともすものと信じています。
現在、多くの方がお灸で自律神経の機能低下から起こる症状の改善がみられています。
ぜひ、つらい思いをされている方は我慢されずにお灸を体験して頂きたいです。
次回は、症例とお灸、セルフケアお灸をご説明します。
ただ、形だけのセルフケアお灸より、伝統と効果を理解して頂いて本質に基づいたセルフケアお灸を普及できたらと思います。